エド&リーのブログ

別居中のアラフォーゴーストライターです。生き様もほぼゴーストです。結論の出ない話多めです。

【Bar】バー・のめんべぇ#2ジンさんとイワイさん(2)【No Man's Bay】

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前回の話↓

edoandlee.com

「でね、俺もまだ頼んだやつ来てないからそのまま待ってて、その夫婦も俺の隣の隣の席に座って待ってたのよ。で、座ったと思ったらすぐにご主人らしき人は店から出てっちゃってさ。俺の隣のカップルも注文したけどまだみたいで待ってたんだけど、俺のが届いたから俺は食べ始めたの。そしたらさ、さっきの松葉杖のおばさんが座ったまんま『いつできるんですか!』って誰もいなくなったレジに向かって言い始めたの。みんなちょっと『えっ』てなるじゃん。まぁ俺含め見て見ぬふりしてたんだけどさ」

イワイさんはホットドッグを食べるタイミングを見計らっているようだったが、話を続けた。

「で、多分店員さんは奥で大慌てで作ってるわけよ。多分おばさんの声も聞こえてたとは思うんだけど、おばさんは放置ね。そしたらまたおばさんが『ちょっといつできるのよ!もう15分経ってるんだけど!駐車場の時間間に合わないんだけど!』とか席に座ったままレジに向かって言い出してさ。でね、絶対15分も経ってないんだけど、おばさん一人で怒りはじめちゃってさ、『いつできるのよ!』とかずっとレジに向かって言ってんの。もう隣のカップルもなんか『うちらも待ってますけど?うるさいよ?』みたいな感じでおばさんの方見ててさ。俺も食べながらも、なんかその張りつめた空気のせいで気が気じゃなくなってきちゃってさ。食べてるけど、味よりもおばさんの今後の展開の方が気になっちゃって」

「俺もそういうのガン見しちゃうタイプです」

イワイさんは残りのホットドッグを全て平らげた。

「で、俺が食べ終わってコーヒー飲んでたらやっとおばさんの分が出来上がったみたいで、最初に対応してた店員さんともう一人別の店員さんが『大変お待たせいたしました。申し訳ございません』って言って、申し訳なさそうに出てきたのよ。もうおばさんはプンプンでレジのところに行って『あのねぇ、最初にどれくらい時間がかかるか言ってくれてたらいいでしょ!私は駐車場の時間があるの!忙しいの!』とか言ってめちゃくちゃブチ切れてんの。で、もう一人の店員さんはそそくさと奥に引っ込んじゃって、そしたらまた別の店員さんが隣のカップルの頼んだやつを持ってきて、すぐ奥に引っ込んじゃって。だから結局店員さんは3人で回してたっぽいんだけどさ。あっ、琴音さんごちそうさまでした。美味しかったです」

「良かったです。ドリンク何かお出ししますか?」

「じゃあもう一杯アサヒでお願いします」

「わかりました」

「で、もうお店の中は嫌~な空気になっちゃってるわけよ。そしたらそこにまた次のお客さんが入ってきちゃって、注文するの待ってんだけど、奥から店員さんは出てこなくて、最初に対応してた店員さんが『少々お待ちください』って言っておばさんの対応につきっきりでお客さん待たせててさ。ますます嫌な空気になっちゃって、俺はもう食べ終わったから店を出たんだけどね。よっぽど店出る間際におばさんに『もうよしなさいよ、迷惑だよ』とかなんとか言おうかと思ったんだけど、俺関係ねぇし、ややこしいことに巻き込まれるのも嫌だしさ」

「嫌っすね。なんか」

「でしょ。もうハンバーガーの味なんて覚えてないしさ、食べた気なんてしなかったわけですよ」

「あぁ、だから最初にハンバーガーないか聞いてたんすね」

「そういうことですよ。やっと今食べた気になりまたよ私は」

「モスにもホットドッグありますしね」

「お待たせしました。アサヒです」

「ありがとうございます。でね、俺思ったのよ。なんか勝手なもんだなって」

「ああ、はい…」

「いや、あれよ、おばさんが『いつまで待たせるの』っていうのもさ、他の人も待ってるんだからしょうがないじゃん、てめぇの駐車場の時間なんて知らねえよっていう『勝手なもんだな』もあるんだけどさ。俺、自分に対しても思ったの」

「イワイさんがですか?」

「うん。最初はさ、松葉杖ついてるし、こんなこと言っちゃあなんだけど、おばさんのことを『可哀想』っていう目で見てたのにさ、おばさんが怒り始めたとたんに松葉杖のことなんて全然関係なくなっちゃって、『みんな待ってんだよ、静かにしてろ』って、なんだかおばさんに対しての『可哀想』って気持ちが全くなくなってたんだよね」

「あぁ…でもそれって普通じゃないですか。俺もイワイさんと同じ気分になると思いますけど。ていうか一緒っすよ」

「まぁそうなんだけどさ、でもおばさんの脚のことと、おばさんが待たされてキレてることは別の話なわけじゃん?」

「はぁ…まぁ…そう言われたらそうっすねぇ…」

「まぁそんなことがあったのよ」

そう言ってゆっくりとゼロドライを飲むイワイさんの隣で、ジンさんはゼロドライを飲み干した。

「琴音さん、モヒートミント多めでお願いしていいすか」

「はい、ミント多めですね」

ジョッキにスぺアミントの葉っぱをひと掴みと、三温糖を小さじ2杯、ライム4分の1個分を入れる。マッシャーでゆっくりとつぶす。氷を5個入れて、ペリエを注ぐ。スライスしたライムを添える。

「お待たせしました。モヒートミント多めです」

「ありがとうございます」

その後イワイさんはビーフシチューとガーリックトーストとグリーンサラダも食べ、21時半頃にジンさんと帰っていった。

イワイさんの奥さんは夜勤のある仕事をしているらしく、奥さんが夜勤の日はこの店で食事を済ませて帰ることにしているそうだ。ジンさんは帰ってから食事をとるのか、結局何も食べていなかった。というかジンさんは基本的にいつも飲むだけで食べない。

ちなみにジンさんとイワイさんは自宅も近くて、飲みに行ったり予定が合わない日以外は毎朝ジンさんの車で2人で一緒に通勤し、2人で一緒に帰宅しているらしい。きっと2人ともそれぞれの奥さんよりも長い時間を一緒に過ごしていると思う。

ところで今日のイワイさんの話って、結局どういう意味だっんだろう。私には難しくてなんだかよくわからなかったけど…。とりあえず、今度の休みはモスバーガーに行ってみようかな。なんだか食べたくなっちゃった。最近行ってなかったし。勝手なもんだな。

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